津波注意報 1/16

1/16午前に発生した、トンガの大規模な火山噴火、トンガと同じ太平洋プレートの境界にある日本も他人事では無く、PTWC(米国の太平洋津波警報センター)津波情報メールも届いたので、日本への影響を気にしたが、「若干の潮位変化も被害の心配なし」だったので、遠くトンガの被害を気にしつつものんびり構えていた。

ところが23時頃、ネットに急激な気圧変化の記事が出始めた。へえ、と思い、我が家の気象観測システムのデータを見ると、気圧のグラフに20時過ぎに2hpa程度のピョコンとした山が記録されていた。おおー、我が家も全地球的な事象を目の当たりにできた、と喜びつつ、そういえば潮位はどうなっているのかな、急に気圧変化する位だから当然潮位にも影響あるだろうな、と思いながら、気象庁のサイトで各地の潮位変化を眺めていた。

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そんなことをしている0時過ぎ、どこからともなく、ピョロロロロ・・というEWS(緊急警報放送)のデータ伝送音が聴こえた。また幻聴かあ、と思った瞬間、緊急警報放送受信機(ラジオ)、携帯電話の緊急速報チャイム、市の防災無線のサイレン音が鳴り響き、なな、なにが起きたんだ?とガクブル状態。

NHKによれば奄美トカラ列島津波警報、全国の太平洋側で津波注意報が発表されたとのこと。潮位変動だと言っていたのに急にどうしたんだろ?潮位変化が予想以上に大きかったので、慌てて警報を出したのだろうか。現実的な判断はとしては、避難するまでもなく、世界に冠たる速報システムの一斉稼働に陶酔していたのだが、家族は、同じ内容で繰り返される携帯電話のアラーム(その後、神奈川県の設定ミスと判明)に呆れた者、アラームに気づかず寝入っている者、世間の認識はだいたいはそんなものなのだろう。
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今回の事象は「地震」に起因しないので津波として扱って良いのかなど、前例のない対応に気象庁が困惑していたのは新鮮だ。今後の対応をどう整理するのか楽しみだ。

一方で意識の低いオペミスをしている神奈川県。おそらく末端のエンジニアが責められていて気の毒だが、世界に冠たるこの速報システムをしっかり運用してほしい。

(↓翌日の神奈川県の発表から転載)
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翌朝、所用で国道134号を走行。快晴のベタ凪ぎ。警察や消防のパトロールを見かける。江ノ島近くでは巨大な津波フラッグが掲げられていて、海に出ているものはほとんどいなかった。
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相模湾津波注意報は1/16午後解除された。大事に至らず良かったが、防災の意識は常に持っておきたい。

(追記)自営気象観測点の気圧データをグラフ化してみた。20:14 1019.6hpaから気圧が上昇し始め、20:28 1021.1hpaがピーク。その後低下し20:39に1019.2hpaとなった。ゆったりした変化に見えるかもしれないが、気圧の変化としては急激である。

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