今日は関東、東海地方で最大震度4の地震が2回あり、肝を冷した。1回目は朝、千葉県東方沖を震源とするもの。
気象庁は地震を検知すると、直ちに予想最大震度と揺れる地域を予測する。それが震度5弱以上であれば、「緊急地震速報(警報)」が発表される。今回の地震は、震度5弱以上の揺れになる場所は無いと予測された。したがって、NHKで緊急地震速報が放送されることは無かった。
https://www.data.jma.go.jp/svd/eew/data/nc/shikumi/shousai.html
「神奈川県東部」では震度4が観測された。気象庁が言うところの「神奈川県東部」は、横浜、川崎、湘南、三浦半島である。その中のどこかの地震計で震度4が出たということだ。
神奈川県逗子市の自宅では「結構揺れた」(家族のコメント)ということだが、市区町村単位の震度では、「逗子市桜山」は震度2であった。
この地震計は比較的地盤の固い逗子市沼間(小学校)にあるとのことだ。海岸沿いの自宅の感覚よりもいつも低めの震度が出る。逗子市内の地震と地盤の関係に関しては、次のような研究があるから参考にするとよいだろう。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/proee1997/26/0/26_0_221/_pdf
http://www.ues.tmu.ac.jp/cus/archives/cn32/pdf/81-03.pdf
さて、同じ日の夜、今度は伊豆半島東方沖を震源とする地震があった。
https://www.data.jma.go.jp/svd/eew/data/nc/shikumi/shousai.html
こちらは地震発生直後に「緊急地震速報(警報)」が発表された。震度5弱が予測されたのが「静岡県伊豆」「神奈川県西部」のみであった。「神奈川県西部」は、小田原市、厚木市、伊勢原市、秦野市などである。
この地震は、神奈川県逗子市では、まったく感じなかったとのことである(家族の弁)しかし、気象庁から緊急地震速報(警報)が発表され、NHKでは緊急地震速報が放送された。
一般の人にしてみれば、
・夜の地震は、緊急地震速報が出るほどの地震で、すぐ近くで起きた地震なのに、ぜんぜん揺れなかった
というのはいかにも腑に落ちないことだろう。
夜の地震がすぐ近くで来たのに、逗子で揺れなかった一因は、伊豆半島はフィリピン海プレート上にあるが、三浦半島は北米プレート上にあるからなのかもしれない。