東葉高速鉄道 1/30

同僚の入院お見舞いに、千葉県八千代市東京女子医大八千代医療センターを訪問した。最寄り駅は東葉高速鉄道八千代中央駅だ。
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東葉高速鉄道東京メトロ東西線と直通している。夕刻、仕事を早々に終えて、同僚達と共に東陽町駅から東葉高速鉄道直通 快速 東葉勝田台行きに乗った。

東京メトロ東西線南砂町から高架の地上区間となり 、快速は西船橋までは浦安に停車するのみだ。マンションや住宅ばかりだが見慣れぬ車窓に心が躍る。西船橋から東葉高速鉄道東葉高速線東陽町から40分程で目的の八千代中央駅に着いた。

病院は駅から徒歩9分、路線バスもある。都内よりまだ残雪が目立つ道を歩き病院着。さすがに立派な病院で、大手術を無事切り抜けた同僚は元気で安心した。

少し心が軽くなって病院を後にする。ちょうど病院前に始発の路線バスがいた。いまどき交通系ICカード未対応だ。八千代緑が丘駅行きなので、終点まで乗るのかと思ったが、八千代中央駅を通るので、そこで降りることにした。料金表示は「170円」が表示されているが、時々液晶ディスプレイーに「八千代医療センター ー 八千代中央駅 100円(現金のみ)」という表示が出る。アナウンスなど積極的な案内が無いので、降りるときに念のため「100円いいですか?」と聞いた運転士氏は無言で首を縦に振った。

他の同僚は、これに気付かず料金表通りに170円払ったが、運転士氏からは反応も無くバスは無愛想に発車していった。なんだこのバス会社は?東洋バス?初めて聞いた。調べると地場の独立系バス事業者である。今回の特例運賃は、病院や自治体からの補助だからかもしれないが、それだと利用実績の把握はできないし、どうなっているのだろう。

 http://www.toyo-bus.co.jp/makepdf/?bt=&fp=../pdf/toyo/fare/160501/009141.pdf

同社のWebに問い質そうとしたが、お問い合わせは全部電話。Webサイトもお客様不在のムードが溢れている。ちょっとムカつくが、この辺りが原野だった昭和からこの地でバス事業営んできたパイオニア精神に敬意を表し、納得することにした。

八千代中央駅には、味気無いチェーン系居酒屋が2、3店あるのみ。唯一、寄りたい雰囲気の店を発見。同僚の回復を祈念して一杯。ちょっとした出張先で呑む気分だ。鳥の旨い良い店だった。(再訪する機会は、無い方がいい)
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いい気分になって八千代中央駅から東葉高速鉄道 東西線直通三鷹行きに乗る。車内は空いていてさすがに都内まで直通する客は我々の他に見当たらなかった。YACHIYOという刺繍の入ったバッグを持つスポーツ刈りの野球部員っぽい高校生。このまま都心まで乗ってるならビックリだが、当然そんなことはなく浦安で降りてしまった。

荒川を渡ると都内である。いつもは東京の地の果てと思える南砂町が、今日は洗練された大都会に思える。東陽町からは疲れたサラリーマンがたくさん乗ってきて日常に引き戻される。

私は大手町で降りた。自動改札に表示されたSuica引き落とし額は何と850円だった。一瞬間違いかと思ったが、東葉高速鉄道は日本トップクラスの高運賃路線なのだった。その理由は同社の財務状況をみれば納得。建設時期がバブル期だったのも不運だろう。建設費の借入金は3000億の60年ローン。毎年の利払い30億円。サラリーマンの住宅ローンを10000倍にした感じか。今日払った運賃のどれだけが利払い分になるのだろう。酔ったアタマで考えるには難題だった。

http://www.toyokosoku.co.jp/company/financial

 

(追伸)ところで今日は、東陽町から東葉高速鉄道と東洋バスに乗ったというのは、トーヨーのコンボだな。

「東葉」は、千葉の東部ではなく、東京と千葉の間の意味らしいが、「京葉」ほど馴染みが無い。企業名に使われたのは東葉高速鉄道が初なのか?奥が深いな。