話題の紫金山・アトラス彗星。紫金山は「ツーチンシャン」と読むとのこと。チャンリンシャンみたいだな。手持ちの天文年鑑2024年版によると、C/2023 A3 (Tsuchinshan-ATLAS)、ツーチンシャン・ATLAS彗星と表記されている。2023年1月9日に中国の紫金山天文台 Purple Mountain Observatoryのシューイ観測所の口径1mの望遠鏡で19等級でとらえられ、2023年2月22日にATLASサーベイ ATLAS - The ATLAS Project の南アフリカの口径50cmの望遠鏡で18等級とらえられたという、昨年新たに発見された彗星である。天文年鑑2024年版には今秋に太陽もっとも近づき肉眼でも見える可能性が記されていた。
そしてにわかブーム到来。テレビのニュースネタにもなった。これは見ておかないとな。
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2024/10-topics05.html
夕食前の散歩がてら、披露山の展望台に日没時から待機。日没は17時6分。西の空にはやや雲が多い。
夕焼けに富士山のシルエットがはっきり見えてきたが、まだ空は明るい。彗星目当ての人が次第に集まってくる。三脚を立てたカメラを構える人も数人。
日が落ちるとちょっと肌寒い。
18時を過ぎて、ようやく暗くなり始め、南西に金星と、西にうしかい座の1等星アークトゥルスが見えてきた。彗星は今日はちょうどこの2つの星の間にあるらしい。
いよいよ出番とばかりにミラーレスデジタル一眼で数秒から10秒の露光をしてみると、雲の隙間に彗星らしき映像が。おお、あったあった。上方に尾がシュっと延びているのがわかる。ただ肉眼では良く見えない。奥様もiPhoneでパチパチ。スマホでうまく写るかな。
これはデジタル一眼の写真。
トリミングしてみる。
まぁなんとか撮れたわと満足して帰宅。暗い夜道を下山する。
帰ってから撮った写真を見てみると、奥様から「iPhoneで綺麗に映ってるよ」「まさかー どれどれ」と見てみると、
トリミングすると、
なんだよ、意外と綺麗に映ってるじゃない。くやし~。
この彗星、周期が長過ぎて非周期彗星に分類されている。今回太陽から遠ざかると、もう会えることはないらしい。不思議なほうき星、会えてよかった。
https://youtu.be/j7CDb610Bg0?si=Lr-5B25-ZD2x5JIO