鎌倉散歩 6/16

雨の土曜日。深夜の雷と強風でクライマックスを迎え、明け方から低気圧一過の抜けるような青空。海は強風と高波なので、今日は自転車(ママチャリ)で鎌倉へ。10時過ぎ、名越トンネルから材木座を抜け、いつものように行きつけの理容店に。鎌倉はちょうど紫陽花の最盛期。雨後の筍のように多くの観光客でにぎわっている。江ノ電の線路際に紫陽花が咲いていて、撮影名所になっていた。
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散髪後、せっかくなので紫陽花を眺めに極楽寺切通しの坂を上る。その途中「成就院」は紫陽花の名刹

成就院 | 寺と神社 | 鎌倉タイム

映画「男はつらいよ」の第29作「寅次郎あじさいの恋」で、まるで紫陽花のようないしだあゆみさんが寅を待っていたシーンを思い出す。

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極楽寺を目指す。ここも紫陽花が美しい。

極楽寺 | 寺と神社 | 鎌倉タイム


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今日は自転車なので、未訪のエリア、極楽寺谷戸をさらに奥に入ってみよう。稲村ケ崎小学校を見て、さらに進むと、町内会の案内地図に「打越トンネル」とある。こんなところにトンネルあったっけ?確かめてみよう。

月影地蔵堂:親孝行な童女のために建てられたお堂〜鎌倉観光 風の旅〜

を見てさらに谷戸の奥に進む。段々山深くなってきて民家が途切れたところにトンネルが口を開けていた。軽自動車がようやく通れるくらいのトンネルだが、名称の表示などが一切無い。地元の人らしき車や自転車の通行が結構頻繁にある。ネットで「打越トンネル」を検索すると、地元では「おばトン」(お化けトンネルの意)だの、心霊スポットだの散々の言われようだ。
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地図ではここ。
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 打越トンネルを抜けて坂を下りると、大仏切通の県道の見慣れた光景に出た。異界から現実に戻ったような不思議な感覚になった。なるべく人混みを避けた裏道を走り、長谷から御成を抜け、下馬四つ角から逗子方面を目指す。

途中、土産の麩帆 | グルメ | 鎌倉タイムを買う。

そろそろ腹も減ってきたので、大町の中華料理屋に立ち寄る。地元の人がひっきりなしに訪れている。ラーメン(450円)をいただく。細麺のシンプルな一品で好みかも。他のお客さんは、麺だけでなく定食とか炒飯とか様々。他のメニューも試してみたい。
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大町から材木座1丁目のバス通り(鎌倉・逗子間を走る京急バス鎌40系統)で、ふと「元鶴ケ岡八幡」の石碑を見つけた。そこにあるバス停は「元八幡」。バスでは何度も通りかかっているが、自転車では初めて。鎌倉のルーツのような意外な由緒。小さな社だが、鶴ケ岡八幡宮の境内の一部で国指定史跡らしい。これは新たな発見だった。

由比若宮(元八幡) | 寺と神社 | 鎌倉タイム


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帰りも名越のトンネル経由で逗子へ。暑くて帰りはさすがに疲れたので、坂道は自転車を降りて押して歩いた。15時前に逗子着。新たな発見の多い自転車散歩だった。

 

夜、父の日のプレゼントにもらった「角」の水割りを片手に、久々に「寅次郎あじさいの恋」を見返した。今日成就院から見たのと同じ鎌倉の海が、映画のシーンにも描かれていた。