昼休みの散歩でたまに通る橋。江東区の新砂北運河の北端にある九重橋(ここのえばし)。
https://www.city.koto.lg.jp/sisetsu/13412/13531/14921.html
この時期、真っ青な快晴の空、鏡のような水面の運河には和む一方、埃っぽい埋め立て地の殺風景には滅入る。橋の先には、地方の郊外のバイパス沿いのような、毒々しいチェーン店の看板。これもまた滅入る。
九重橋は、いまとなっては存在価値のわかりずらい橋。橋の南側は砂町北運河がずっと先まで見渡せるが、
橋の北側は、運河が終わっていきなり駐車場。
砂町北運河は、九重橋の北側で終わっているが、以前はその先も続いていたらしく、架橋された昭和35年以降に埋め立てられたらしい。江東区のサイトによれば、九重橋が渡っているのは、正確には私有掘とされているので、私有掘の所有者が堀を東京都に明け渡さない限り、公道は橋で渡らざるを得ないのだろう。あと20m、埋め立てれば橋は要らないのに。
それでも、俺は必要なんだとばかりに、橋は、しきりに通りかかるトラックを渡してふんばっている。殺風景に滅入った気持ちを少し元気付けてくれるようだ。
駐車場の彼方には東京スカイツリー。青い案内標識は東京都道10号東京浦安線(永代通り)の日曹橋交差点手前の「方面及び方向の予告」の標識である。