久々に天体望遠鏡ネタですが、MIZAR 屈折望遠鏡 GT-68(口径68mm 焦点距離600mm)の像がボケる原因を放置していたのを思い出したので、改めてレンズを見てみると、恥ずかしながらアクロマートレンズの前後が逆になっていたことが判明。ジャンクで購入したときからそうだったのかは不明だが、こんなことにも気づけなかったのか~情けない。
修正してお掃除。名誉回復のため、夏の夜空を眺めてみると、すっきりとした像になった。
放置といえばもう一つ。ebayやamazonで1000円くらいで売られている怪しい中華CMOSデジタルアイピース(カメラ)。
1.25" Telescope Digital Electronic Eyepiece Camera for Astrophotography USB Port
CMOSセンサーは80万画素らしい。スリーブは31.7mmサイズなので、36.4mm系の望遠鏡に接続するには、アダプタが別途必要。それが無いことが放置の原因だったが、レーザーコリメータ―購入時に変換アダプタも購入したのを思い出し使ってみる。ドライバやビューワなどソフトは付属していないので、Window10PCに標準添付されている「カメラ」を使う。分解したらこんな感じ。CMOSセンサーにはレンズはついていない。
せっかくなので復活したGT-68に直焦点で接続。地上の遠景で確認すると、画が出るものの、焦点距離のわりにはずいぶん倍率高い。どうもこの製品、本体に「10X DIGITAL ZOOM」と書かれており、電気的に10倍に拡大して出力しているようだ。ドライバが無いのでWindows標準のUSBカメラのドライバで動作しているので、「明るさ」「コントラスト」といった調整はできるが、細かい設定はできない。
上弦の月に向けてみるとこんな感じ。動画で見れるので、月の上空を飛んでいる感じ。眼視だと200倍くらいの倍率か。(写真は何も補正はしていません。露出オーバー気味、かつ青味がかってますね)
木星に向けると、盛大な青ハロで、模様は白飛びで見えない。「明るさ」を最小としても状況変わらず。ただし雲が出てきて光量が下がった時に模様が見えていたので、フィルターで減光すれば縞が見えるかも。
次に土星。収差は感じるものの、光量が減ったので、少しはまともな像が得られた。
ここまでできたら、動画として撮影してソフトで処理すれば面白そう。急遽、SharpCapをインストールして試してみたが、カメラの感度調整はできないことには変わらず。いろいろ試行錯誤しているうちに今晩は時間切れになった。
月とか土星をPCに表示させて、みんなで見てもらうような用途なら使えそうだが、撮影するには、もっとまともなカメラが欲しくなってくる。