江東区散歩 東京都環境科学研究所

江東区新砂1丁目に、東京都環境科学研究所という施設がある。この研究所は、東京都公害局を源とする公益財団法人東京都環境公社の研究部門で、1985年にこの地に開設された。この地にあるのは、当時の東京都は、高度経済成長期からの公害問題が重要課題で、数多くの工場、夢の島を抱える江東区がその最前線だったことも背景にあるのだろう。殺風景な新砂1丁目にあってほぼ唯一アカデミックな異彩を放つ場所と言って良い。

www.tokyokankyo.jp

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この研究所に一般利用ができる資料室があること知ったのは、最近のことである。

研究所のサイトによれば、利用時間は9:00-12:00 13:00-16:30とされている。

今週、昼休みを少しずらして訪れることができた。受付で資料室利用を伝え名前を記入し守衛さんから見学者バッチを借りる。ロビーには研究所の案内や研究成果のパネルが展示されている。
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騒音計の展示も。
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さて、資料室は4F。エレベーターで上がる。入り口には受け付けがあり、ここでも記名する。一昔前の図書館のよう。受け付け職員は1名。閲覧席には利用者が2名ほど。カード式の蔵書検索やマイクロフィルムのビューワーなど懐かしい装備が現役。環境資料室ゆえ、その関係の雑誌や書籍が多い。書籍は日本十進分類法で整理されていて、その多くがハンドルを回す移動式の書架に収蔵されている。

さすがに一般的な小説などの書籍はない。電気電子や情報処理関連の書籍もあるが全般的に古い。たとえばコンピューター系では、N88BASICプログラミング、8086CPUの使い方など、おそらくこの資料室が出来た頃に収蔵されたであろう書籍が主役とばかりに並んでいる。

環境関連の収蔵資料は国内随一だと思うが、それ以外の分野は、歴史的な価値のある資料だけだと考えた方がよくそこに大きな価値がある。江東区散歩にあたり、是非見てみたかった古い住宅地図も収蔵されていて手にとって見ることができる。

蔵書検索はインターネットで可能なので、興味ある方は試してみれば良いだろう。(ただしデータベースには最近2年に新たに収蔵された資料はまだ登録されていないとのこと)

東京都環境科学研究所 資料室 図書検索 - 図書検索

私はこの施設を今後有効に活用させてもらいたいので、否定的なことは書かない。むしろ、個人的には一般的な公立図書館よりも大興奮。こんな穴場を記事にするのはやめた方が良いのかもしれない。

・・時間はあっという間に過ぎていく。まずい、そろそろ仕事に戻らねば。利用券を発行してもらうために、今回2冊をお借りした。利用券の発行には身分証明書(運転免許証でよい)が必要だ。

貸し出しを受けたのは、以下2冊。

 ・昭和44年の昭文社の東京都区分地図

・1970年の電波科学別冊の「テープレコーダー」
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 なお、サイトの案内では12:00-13:00は利用時間外とされているが、資料室でいただいた利用案内では、開室時間は9:00-16:30 受付休止が12:00-13:00となっている。受付休止時間には利用受付と貸出はできないが、在室していても良いようだ。また、禁帯出となっている資料の複写は可能だが、資料室に複写機がないので、一時的に持ち出して複写することになっているようだ。

殺風景な新砂に、心のオアシスを見いだしたようだ。

(追伸1)研究所の生い立ちに関する文献(1989)当時は光化学スモッグなど大気汚染メインテーマだったようだ。http://www.metsoc.jp/tenki/pdf/1989/1989_11_0696.pdf

(追伸2)毎年、施設公開が行われている。土曜日にわざわざ新砂に来るのは難しい。http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2017/06/27/11.html